ボカロ曲の百鬼祭の考察をしました。この記事を読むと全体的な解釈やこのボカロ曲での百鬼祭の意味が理解できます。
百鬼と聞いて鬼の女のイラストを見ると怖い曲なのか?と思う人はいるでしょうが全然そんな事はありません。
百鬼祭というボカロ曲に込められた意味と、最後に少しの愛の込められた歌詞にも注目してこの考察をご覧下さい。
【ボカロP】kanariaさんの百鬼祭について
百鬼祭は現在沢山のヒット曲を生み出しているボカロPのkanariaさんの一番最初に発表した曲で現在200万近く再生回数を伸ばしている人気曲です。
ボカロPの最初の発表曲であるのに初めから大注目で、有名な歌い手にカバーも沢山されております。
(ボカロ曲本家、souさん、常闇トワさん、ロスさんなど)←それぞれの百鬼祭の歌ってみた、ボカロ曲へ飛びます。
kanariaさんの年齢も17才らしく、初めから大注目の新人ボカロPのデビュー作品として百鬼祭の再生回数もグングン伸びていきました。
【ボカロ曲】百鬼祭はとても17才の作品と思えないほどの大人の曲で、好きな男の人へのある強い想いがこの曲からビンビン伝わってくるような曲です。
百鬼祭の歌詞の解釈を考察した
「去れコウベイドウ」とはしゃれこうべを文字ったものだと私は推察しています。
しゃれこうべとはドクロの事で死人が骨だけになった頭の部分の事を言います。
「去れ」という言葉もこの世界から去っているという意味で、現在この曲の主人公は死んでしまった人なのかも?ということがこの歌詞から推察できます。
自分が好きな男が私(女)のことを好きになる事はないと断言しているにもかかわらず、まだ男が振り向いてくれるまでずっと泣きながら待っている女は、好きな男に強烈な想いを寄せているのです。
ここで一つ疑問が湧きます。
この女はすでに死んでいるのに、男が振り向いてくれるまで待っている意味があるのでしょうか?
この曲の主人公は死んでいる事に気づいていない可能性、そして死んでいない可能性も出てきました。
夢見心地とはうっとりとした気持ちを示し、何かしらの空想をして主人公の女はいい気分になっていることがわかります。
そして空想ばかりにふけるあまり物体を伴わない幽霊のような状態になってしまった事を「ユウレイドウ」と表現しています。
石を叩くという表現で私が初めに思い浮かんだ言葉は「石橋を叩いて渡る」ということわざです。
大丈夫そうな石橋でも何度も壊れないか確認して渡る事。用は慎重に安全を確かめるという意味ですが
この曲ではそういう意味ではなく
自分の事を好きであるような男の行動を確認して(石橋を叩いて)、自分の事が好きであるかのように思い込んでいる様子を示しており、
即ち主人公は自分勝手な判断で男から好かれている事を確信して夢見心地になっているのです。
だから主人公の女はその男が最終的には自分の元へ帰ってくるものとして、その男をずっと待っているのです。
ここで初めに考察した、この曲の主人公は死んでいるという推察は間違えであり、
この曲の主人公はかなりの空想家である事を幽霊や鬼(妖怪)のような生活であると例えて表現しているのです。
ここで空想から現実の世界に戻って来ます。
ここではこういう行動をとるのか!
こんな嘘を言うのか!
別の女とこんなことをしているのか!?と好きな男の現実の姿を目の当たりにして、
何で?
何度も何度もまた繰り返しでなんでこんなことになるのか!?と嘆いているのです。
そしてまた男に騙された、本当の事がわかったしまった自分の現実を馬鹿幽霊と例えて表現しています。
そしてそんなどうしようもない男と傷つけあって痛めあって毎日のように女は泣いているのです。
何がまっさらと言っているのか?
「それは浮気をしているのか?」
「していないのか?」
「何もやってないですか?」
「まっさら【白】ですか?」
「黒なのですか?」と、好きな男に聞いているのです。
やっていないと言うのなら神に誓って
「浮気をやっていない!」と言えますか?と女は聞いています。
何故こんな場面で【盾】という言葉が出てくるのか?
それは、この曲の主人公(女)は、男が浮気していることを確信しており、
男が「浮気をやっていない!」と言ってこようが、「浮気をしている!」と正直に告白しようがどちらにしても自分自身が制御出来ずに、自分が男にどんな暴言や暴力を振ってしまうのか?が分からないので
男に何かしらの盾になるもの【防御できる物】を準備しておいて下さいと言っているのです。
最後に見せた女の愛情というものなのでしょうか?
女は絶対に許す事が出来ない嘘ばかりいうどうしようもない男に最後は気遣いしているのです
こんな調子で女は男に浮気したのか?していないのか?を問いただします。
そして
【うだる】とは暑くなったりしてだるくなることを言います。
【瓦礫】がれきとは役に立たないものを言いますので、
簡単に意味を解釈するとだるい役に立たないものと解釈出来ますが、
ここでは女が男に向けて言った「小言」、「文句」、「怒り」、サビの歌詞であったような「浮気の疑い」などを指しており、
どんな事を女が言っても男は何事もなかったように淡々と自分の元から去っていったのです。
そしてここで男との関係は終わったのですが、【女は絶対に許せない!】と怒りをあらわにしているのです。
これ以下の歌詞はこれまで解釈した歌詞とほとんど同じなので以下は省略致します。
【百鬼祭】の意味を考察してみた
百鬼祭とはどういう意味なのか?
百鬼とは沢山の妖怪の事であり、簡単に意味を解釈すると沢山の妖怪の祭りとなりますが、
どう考えても一人の女と一人の男の話であり、沢山妖怪や幽霊が出てくる歌詞ではありません。
主人公の女をを鬼のように例えたイラストや自分の事を幽霊に例えた歌詞から、自分自身の事を妖怪のようなものとして捉えていると推察する事が出来、
曲の主人公の溢れんばかりの男への怒りの感情をどのような表現、曲名にしようとした結果
妖怪(男への怒りの感情)が沢山いてそれらが集まって祭りをしているような状態「百鬼祭」とボカロ曲名を名付けたとだと私は考察しました。
【まとめ】日頃の怒りを解放できる曲
こういう男と女の浮気がらみの歌は沢山あるとは思いますが、浮気をされた側の女性の男への怒りや悲しみを全面にぶつけるような歌詞はそうそうないように思います。
最後に女性が怒りで何をするのかが分からないので、男に何か盾となるような物を持って!といっている歌詞はとても印象的でした。
まあこの私の考察が100%当たっているとは言えませんが、私はそうだと思っています。
なので
「今盾を手に取って!、さあ!」
という歌詞が百鬼祭の中で一番気に入っている歌詞です。
悲しみと怒りの中にも男への少しの愛情の込められた歌詞だと私は思います。
男と女の関係でもそうですが、友達関係でも仕事の人間関係でも、家族関係でも、そう簡単に上手くいくことはありません。
もちろんこの曲と同じように日々相手に怒りや悲しみを感じてしまう事は日常生活にて多々あるのです。
そんな時にこの歌を聴くと、少しでも怒りや悲しみが軽減されるのではないのかなと私は思っております。
そんな素晴らしい曲を作られたkanariaさんに感謝致します。そしてこんな勝手な考察をしてしまい失礼致しましたm(__)m。
コメントよろしくお願いいたします